季節のおたより

「夏のぬか漬」

家から歩いて行ける距離に、近在の農家が持ち寄って野菜を売る小さな市場があります。

きゅうりや白瓜、トマトにみょうがいったと夏野菜が、それぞれ生産者の名前付きで売っています。時々、買ってはかみさんにぬか漬を漬けてもらう。

お客様から、「夏は床が酸っぱくなるけれど・・どうしたらいいのでしょう?」というご質問をいただきます。

まずお答えすることは、「乳酸菌が元気に育っていますね。いいですね。」と言うことです。勿論、酸っぱすぎず漬けたいお気持ちもわからなくはないし、床の熱を少し冷ましてあげたり、漬け時間を短くすることで「酸っぱすぎず」に漬ける事はできます。

けれど、「自然の摂理」というか、夏に床の乳酸菌が活発になることは、人間の身体にとっても必要としているからだと思うのです。

夏バテの身体に、ちょっとスっぱめのきゅうりを細かく刻んで生姜と和えて召し上がってみて下さい。夏に負けそうな身体に、このスッぱみが元気をくれる気がします。

酢っぱさを防ぐのではなく、この酸っぱさを生かした一品を皆さんも是非お試し下さい。

今日の一品
・いつもより長めに漬けたきゅうり,キャベツを削り節と和えて

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