季節のおたより

「鳥雲に入る」

「春を留むるに関城の固めを用いず、花は落ちて風に随い鳥は雲に入る」

我が家の稼業は、ぬか床を造ること。知っての通り原材料は、「米ぬか」です。現代、米の消費率が年々少なくなってきていると言われ更に農産物は温暖化や天災の影響も少なくありません。そんな中で私達は、通年ある程度の量を確保することと、何よりお米に関する知識が必要になります。

今までに数回、お米の勉強会に参加する機会がありました。去年は安米・長坂さん(静岡市)と稲作農家・松下さん(藤枝市)。お二人の「田んぼからお茶碗まで」トークライブを聴き、田の土を踏み、最後にお米の食べ比べ。今年2月にはふなくぼ商店さん(江東区)で、お米と関わる仕事に携わる方々が多数参加の勉強会。殆ど休憩なしで5時間近く続く講義の中、専門分野過ぎて???な私でしたが、後半は米の浸水時間や炊き方など…途中でやはりお米の食べ比べ。懇親会は勿論、待ってました日本酒の勉強デス!!?

そして3月は「ぬかどっ子」を持って台湾へ。日本料理店で働く現地の方に、ぬか漬のワークショップ!! 台湾は、お米も造っているし何より気候が最適だと思う。今までの勉強会やワークショップを通じて今回感じた事、関わった皆さんに(主人も)共通しているのは…「熱い」「話が止まらない」「向上」でした。前向きに熱く語る人達がいて、次の世代に引継いでいくことが大切なんだと改めて実感しました。

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